カリフォルニア州全域で7月13日(月)からまた屋内ビジネスが再度閉鎖となり、出社が必須でないビジネスオフィスも同じくこの対象となっています。
今年3月のロックダウンから在宅勤務が主流になりつつある現在。ゴールが見えないコロナ禍ですが、今後の働き方に関しての世論をグローバルな建築デザイン会社で知られるGensler社から発表されましたので、シェアしたいと思います。
Gensler Research Instituteが2300+人を対象として、アメリカで100人以上の従業員がいる企業(10業種)でフルタイムで働く従業員に対してアンケート調査を実施した結果は以下の通りです:
- 今後も100%在宅勤務を希望する人は全体の12%
- 若年層は在宅勤務での効率が上がりにくい
- オフィス復帰にあたり、大半が環境の改善を期待している
それぞれ更に分析してみたいと思います。
1. 今後も100%在宅勤務を希望する人は全体の12%
この結果からお分かりいただけるように、なんらかの形でオフィス復帰を希望している人が大半を占めています。
更に、100%オフィス勤務を希望するが44%と意外にも以前のようにオフィス勤務を希望している人が多いことがわかります。
また、オフィス勤務を希望するメジャーな要因は以下の通りでした。
- 74% – 人恋しさや、コミュニティに所属している感覚が欲しい
- 55% – チームメンバーとの共同作業が容易であるため
- 51% – 同僚が現在どんなプロジェクトに関わってるのかを知るため
特に若年層が上記の理由からオフィス勤務を希望している事がこの調査で判明しました。
2. 若年層は在宅勤務での効率が上がりにくい
Gen Y / Gen X / Babyboomerの3世代を比較した際に、自身に求められている仕事の内容を把握出来ている、タスクを遂行出来ている、会社に対して貢献しているという点で、年齢と数値が比例した結果が出ました。年齢が低い程在宅勤務の経験も浅いため、仕事と生活のバランス分けが難しい事が起因しているのではないかと考えられます。
また、年齢層が低い程在宅勤務をよりストレスと感じたり、仕事の効率が上がらないと答えていることも注目すべき点ではないでしょうか?
3. オフィス復帰にあたり、大半が環境の改善を期待している
どのような点が改善されたら、安心してオフィス復帰できると思うかの質問に対して、以下の点が挙げられました。
- 55%- 体調の悪い状態での出勤は控えるよう促すポリシー
- 52%- 在宅勤務オプションの導入
- 50%- オフィス掃除の徹底
- 35%- デスク間スペースの拡大、サニタイザーの支給
- 33%- トイレ周り、ドア等のタッチレス化
- 31%- 空気洗浄機の導入
- 23%- 対面でのミーティングをミニマムに
- 22%- プライベートオフィスの増加
- 21%- プライベートスペースの確保
- 19%- ワークステーションのシェアを廃止
総じて、”ソーシャルディスタンスを取り入れて、充分なスペースがあり、決められたワークステーションが与えられている環境”、つまりノイズや邪魔が入らず、仕事の効率が上がるようなオフィスを望んでいるという事が言えるかと思います。
すぐに導入できる事から、プロのヘルプが必要になる事まで色々挙げられていますが、企業として従業員が安心してオフィス復帰できる環境を準備することは非常に重要であると言えるでしょう。
オフィス環境の改善策は是非オフィスデザインのプロにご相談ください。お問い合わせはこちらからどうぞ!
*Credit: Gensler Research Institute