インテリアデザインのトレンドが変わる中、特に注目されているのがサステナビリティ。再生プラスチックや竹、麻などの再生可能な素材を使用することで資源の消費を減らし、環境への負荷を軽減する取り組みが進められています。また地元で生産された素材を選ぶことで、輸送によるCO2排出を削減することも重要なポイントとなっています。
このような背景の中、今回ご紹介したい家具メーカーがemecoです。
【emecoの歴史】
- 創業と第二次世界大戦:emecoはアメリカのハノーバーに設立され、地元の鉄鋼労働者を雇用しました。第二次大戦中、アメリカ政府から特別に依頼されたのが”1006 Navy”という椅子です。みなさんも見たことがある!という方が多いのでは?
- 耐久性の追求:船上の生活は厳しいもの。塩水、塩気、そして時折の魚雷の爆発。生き残るためには非常に耐久性のある材料が必要でした。77の工程を経て、普通のスクラップアルミニウムが非常に強いものに変わりました。そして、一つの厳しい環境での要求が、多くの他の環境にも適応することとなりました。
- ”Make something well, it can survive anything”:このフレーズはemecoの哲学を象徴しています。品質と耐久性を追求することで、どんな環境にも耐えうる製品を作り出すことができます。emecoの家具は空間をよりエコフレンドリーにするだけでなく、デザイン性や機能性も兼ね備えています。
【emecoの特徴】
- サステナビリティへの取り組み:emecoは、現在アルミニウムだけでなく、再生プラスチックや持続可能な木材など、環境に優しい素材を使用した家具の製造を行っています。
- アメリカ製の品質:1944年からアメリカで製造されているemecoの家具は、手作業で製造され、その品質と耐久性が高く評価されています。
- デザインの多様性:emecoは、様々なデザイナーとのコラボレーションを行い、多様な家具を提供しています。例えばコカ・コーラ社とのコラボレーションを通じて、再生プラスチックボトルを使用した「111 Navy Chair」を製造しています。この取り組みは、サステナビリティとデザインの融合を象徴しています。